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リフォームの適正価格について

皆さん、こんにちは!

今回は「リフォームの適正価格」についてお話したいと思います。

弊社にお問い合わせいただく内容もそうですが、Yahooの知恵袋などを閲覧していても、リフォームの価格に関する問い合わせがかなり多く見受けられます。

まぁ、当然と言えば当然ですよね~

お金を使おうとする前に値段が気になるのは、誰しも当たり前の事です。

さて、本題に戻りますが、では一体適正価格は幾らなのか?

結論から先に申し上げますと、「リフォームの適正価格」というのは存在しません。

最終的にはお客様ご自身が、適正かどうか判断する必要があります。

なぜ、そんな事になるのか?

これは「リフォーム」という産業が、かなり特殊な産業だからです。

リフォーム=建設業だから「新築と同じ」と、皆さんは思いがちですが、実は新築とリフォームは大きくかけ離れています。

新築とは、何もない更地の上に新たに物を建てる作業ですので、いわば商品を組み立てる感覚に似ています。

敷地の大きさや、高低差、地盤の性状、建築条件、地域特性等の違いはあれど、各ハウスメーカーや、工務店の自社の商品を組み立てるという作業においては、毎回同じ事の繰り返しです。

従って新築の場合は、例えば坪○○万円とか、総額幾らとか、適正価格として値段を事前に提示する事ができます。

これに対して、リフォームはどうでしょうか?

先ずは、建物の種別や構造の違いがあります。

一戸建てや集合住宅、テナント等の種別の違い。

木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、プレハブ(軽量鉄骨)、鉄骨鉄筋コンクリート造等の構造の違い。

次に築年数の違いがあります。

10年~20年、20年~40年、40年以上等。

さらに、下地や内装の仕上げ等の仕様が異なります。

合板、石膏ボード、コンクリート、コンクリートブロック等の下地の違い。

タイル、フローリング、クッションフロア、ビニルクロス等の内装の仕上げの違い。

そしてこの他にも、基礎の工法や状態の違い、外壁の仕様の違い、建物の大きさの違い、器具の仕様の違い、配管の材質の違い、配管の方法の違い、配線の方法の違い、地域特性による違い等、挙げるときりがありません。

そして、建物の条件だけでなく、お客様の使用状況やお手入れ状況等の違いによっても、建物の傷みが進んでいたり、逆に年数のわりに傷みが少なかったり等、違いがあります。

リフォームの価格を提示する場合、これら全てを踏まえて、さらに千差万別のお客様のご要望に応じた金額を提示する必要があります。

ですので、新築の様に「いつも通りの金額」という提示は出来ず、一軒、一軒、丁寧に現場調査を行い、金額を提示する必要があるので「適正価格」というのは存在しないのです。

では、「適正価格」が無いのに、どうしてリフォームサイトや、ネット等では工事費を提示できるのか?

この答えは簡単で、掲載者が単に物件の条件を自分たちで勝手に想定して、それに応じた金額を掲載しています。(勿論、弊社でもそうです。)

誠実な業者であれば、色んな事を想定してほぼ平均的な金額を掲載しているでしょうが、悪質というか客の目を引こうとする業者は、その中でも最低金額を表示しているに過ぎません。

皆さんはそうとも知らず、その掲載されている金額だけを見て、ここの業者は高い、ここの業者は安いと勝手に勘違いさせられているのです。

さて、ここまでお読みいただきどうでしょうか?

建物の種類や種別、条件の違いにより、リフォームに適正価格は存在しないという事がご理解いただけましたでしょうか?

次にもう一つの疑問ですが、では、建物の種類や種別、条件も同じ場合、つまり「相見積もり」した場合、それでも業者により金額が異なるのはどうしてか?

こんな疑問を持たれる方は多いと思います。

これにも色々複雑な事情があります。

先ずは、想定している工法の違いや仕上がりの違いがあります。

建物の種類・種別、内装の仕様等、現状の条件が全て同じでも、リフォームするにあたりどの様な工法で作業を進めるか、または、どの様な仕上がりを想定しているか等、業者により異なる場合がありますので、それにより金額に違いが生じます。

次に、下請け工事の有無や体制等による違いがあります。

リフォーム会社の体制によって、工事は全て下請け業者に依頼するという体制であったり、一部自社施工で残りが全て下請け業者に依頼する体制であったり、全て自社施工する体制であったり等、工事の体制や下請け工事の有無により、それに掛かる費用が異なるので、違いが生じます。

さらには、使用する職人の質の違いよる違い。

下請け工事に使用する職人の質の違いにより、職人に払う日当等が異なるので、リフォームの総額に違いが生じます。

そして最後に、会社の規模による違い。

会社の規模に応じて利益率等が異なるので、当然お客様に提示する金額もそれに応じて異なってきます。

大きく分けるとこんな感じになると思いますが、細かく言えばお客様に提供できるサービスの内容等の違いによっても、金額に違いが生じると思います。

こういった内容から、たとえ相見積もりしたとしても、適正価格というのは出てこないので、

お客様ご自身が各業者と向かい合って、じっくり話し合って、ご自分の中の「適正価格」を見出していくしか方法はありません。

今後リフォームをご検討されている方は、どうかインターネット上の価格に惑わされる事なく、ご自身の目で業者を選別して、より良いリフォームを行って下さい。

【参考】リフォーム業者の正しい選び方 https://kinjyu.jp/gyoushaerabi/

リフォームの適正価格について

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この記事を書いた人

【株式会社近畿住設の代表取締役】
大学卒業後リフォーム会社に就職し、営業から施工管理、引渡しまでの業務を一貫して担当。その後、父の会社である株式会社近畿住設に入社。
27歳で結婚し、現在2児の父親。

株式会社近畿住設では、配管工として、主に一戸建て住宅の給排水配管施工業務を長年経験し、現在は、前職の経験も活かしつつ、水回りのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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