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工事ブログCase12.トイレの水が止まらない!!

トイレロータンクの水が止まらない

先日、OBのお客様から「トイレの水が止まらない!!」とご相談がありました。

よくよくお話をお伺いすると、水が便器へ常にチョロチョロ流れてるという内容でした。

早速、現場調査に向かいました。

Part1.現場調査開始

現場に到着して早速状況を確認しました。

確かに便器へ水がチョロチョロ流れている状況でしたが、「チョロチョロ」というよりも「シャー」っていう感じで結構な量が流れています。(この段階で、よくあるトラブルのケースでない事を疑います。)

次に、タンクの蓋を開けて、タンク内を確認しました。

修理前のロータンク内の様子です。

一般的によくあるトラブルでは、主にフロートゴムの劣化が原因で、タンク内の水が便器へチョロチョロ漏れ出すパターンと、ボールタップの故障で、タンク内の水位が規定の高さになっても給水が止まらず、規定の水位をオーバーする事により、オーバーフロー管からタンク内の水が便器内へ漏れ出すパターンの2通りが最もよくあるケースです。

今回もそれが原因である可能性もあるのですが、便器内への水の漏れ方が通常よりも多いので、別の原因を探りました。

するとやはり予想通り、オーバーフロー管がグラグラしていました。

つまり、オーバーフロー管の根元のひび割れが原因と判明しました。

Part2.ロータンク取外し

オーバーフロー管のひび割れを修理するには、オーバーフロー管の交換が必要で、オーバーフロー管は排水弁部と一体型になっているので、排水弁部の交換が必要です。

また、排水弁部を交換するには、ロータンクを一旦便器から取り外す必要があるので、早速タンクを取り外します。

Part3.排水弁部の取外し

では、早速排水弁部を取り外して、状況を目視で確認します。

排水弁部取外し状況写真

やはり予想通り、オーバーフロー管の根元に亀裂が入っています。

この部分に破損があると、例えフロートゴムが新品でも、タンク内の水が便器へ漏れてしまいます。

Part4.密結ボルトの交換

排水弁部の亀裂を確認できたので、ロータンクの修繕に取り掛かります。

先ずは、密結ボルトを交換します。

この密結ボルトの役割ですが、このボルトをロータンク側に取り付けて、タンクを便器に乗せる際に便器側に空いている穴にボルトを通し、下からナットとワッシャーで締め込んで便器とタンクを強固に固定する為の重要な部材です。

Part5.排水弁部とボールタップの取付

密結ボルトの取付が完了したら、排水弁部とボールタップを取付けます。

排水弁部を取り付ける際は、オーバーフロー管の向き(位置)に注意する必要があります。

位置を誤るとボールタップと干渉したり、レバーハンドルと干渉する恐れがあり、タンクが正常に機能しなくなります。

Part6.ボールタップの水位調整と試運転

タンク内の部品を取付けたら、いよいよタンクを便器に固定します。

便器に固定後、フロートゴムの鎖と洗浄レバーを連結し、給水管と接続して通水し、規定の水位でタンクへの給水が止まる様にボールタップを調整し、その後試運転を行います。

Part7.修理完了

最後にロータンクの手洗器と給水ホースを接続し、蓋を閉めて工事が完了です。

今回の修理工事では、本来必要なのは「排水弁部」の交換ですが、「密結ボルト」や「ボールタップ」も交換させていただきました。

弊社では普段から心がけている事ですが、

「最低限」ではなく「最善」の仕事をする事。

単に原因を取り除くだけでなく、将来のリスクにも備えて最善の提案と仕事をする事が、プロとしては当たり前の姿勢ですし、お客様に対する「思いやり」だと思います。

トイレロータンクの水が止まらない

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この記事を書いた人

【株式会社近畿住設の代表取締役】
大学卒業後リフォーム会社に就職し、営業から施工管理、引渡しまでの業務を一貫して担当。その後、父の会社である株式会社近畿住設に入社。
27歳で結婚し、現在2児の父親。

株式会社近畿住設では、配管工として、主に一戸建て住宅の給排水配管施工業務を長年経験し、現在は、前職の経験も活かしつつ、水回りのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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