ご相談内容
近所にお住まいの新規のお客様が飛び込みでご来店され、トイレの水がチョロチョロいつまでも止まらないので一度見に来て欲しいと、ご相談いただきました。
現場調査
早速、お客様宅にお伺いして現状を確認させていただきました。
便器の種類は、TOTO製のピュアレストQRという種類の便器で、タンクの型番は「SH221BA」という型番でした。
十数年前にトイレをリフォームされた様で、比較的まだ新しい便器です。

近年のタンクは旧型のタンクと異なり、旧型のタンクは、陶器製のタンクにボールタップ等必要な部材が直接取り付けられている構造になっていますが、近年のタンクは、外装の陶器製のタンク内に樹脂製のタンクが設置されており、ボールタップ等必要な部材はその樹脂製のタンクに設置されている形状になっています。(つまり2重構造)

便器へ水が常時チョロチョロ流れ落ちる原因を大きく2つに分けると
①ボールタップ(タンク内へ溜める水量を調節している器具)の故障
②排水弁(タンクの底に設置されている蓋の役目をしている器具)の故障
のいずれかが考えられます。
①ボールタップが故障すると、タンク内へ絶えず水を給水し続けるので、タンク内の水位が所定の水位を超えてしまい、溢れた分が便器内へ排水されるので、常時便器内へチョロチョロ水が止まらなくなります。
②排水弁が故障すると、タンクの蓋の役目ができず、タンク内の水が便器へ常に漏れてしまうので、チョロチョロが止まらなくなります。
今回の場合、ボールタップはどうやら正常そうなので、排水弁の故障を疑い、タンク内底部を特に重点的に目視で調査しました。
すると、タンク内に異物が落ちているのを発見し、お施主様に尋ねると、トイレの窓の所に小さな鉢植えを置いていてその土がタンクの中に落ちてしまったかも知れないとの事・・・・。

以上の調査の結果、排水弁の劣化も考えられますが、異物が排水弁のパッキンの隙間に入り込んで止水不良を起こしている可能性が高いと判断し、パッキン交換も踏まえ、タンクを一度便器から取り外しタンク内を洗浄する必要があるとお施主様にお伝えして、その作業内容で後日見積りを提出し、お客様の承諾を得て、後日工事させていただく事になりました。
作業開始
では、早速作業開始です。
先ずはタンクを便器から取り外し、屋外の明るい場所でタンク内を再度確認します。


次に排水弁の部分である「制御筒」を取り外します。

制御筒ユニット下のパッキンを交換します。

パッキン交換後、タンク内を洗浄して異物を取り除き、制御筒を元の位置に戻しました。
タンクを取り外したついでに樹脂製タンク底部のパッキンも交換します。

陶器製タンク内に樹脂製タンクを設置した後に、密結パッキンを交換します。
このパッキンが劣化すると、便器洗浄した際にタンク内の水が外に漏水する原因になります。

修理完了
タンクを便器の上の元の位置に戻し、漏水確認と正常運転確認を致しました。
漏水も無し、正常運転確認できましたので、無事作業が完了しました。
まとめ
今回のケースでは、便器の止水不良の原因が、排水弁部のパッキンの劣化の可能性もありますが、鉢植えの土(小石)をタンク内に落としてしまった事が原因になった可能性が高いと思います。
トイレの窓枠に鉢植えや小物類を飾っているお宅をよく拝見しますが、お手入れの際等に誤ってタンク内に小物を落下させない様に十分注意して下さい。
タンク内に小物類を落下させると、タンク内の部品の隙間をぬって上から拾い上げるのは難しいので、今回のケースの様にタンクを一旦取り外す作業等が必要になるおそれがあります。
また、今回の事例の様にトイレの調子がおかしい場合は、直ぐに弊社までご相談下さい。
今回の作業代金は部品代共で¥17,400でした。



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