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緊急性が高い水漏れと、そうでない水漏れ

緊急性が高い水漏れと、そうでない水漏れ

皆様、こんにちは。
「水漏れ」といっても色んなケースがあると思いますが、今回は修理に緊急を要する水漏れと、緊急を要しない水漏れの見分け方について解説したいと思います。

目次

水漏れの部位別緊急性について

水漏れには大きく分けて、①給水管(水道管)からの水漏れ ②給湯管(お湯の管)からの水漏れ ③排水管からの水漏れの3通りがあります。それぞれについて詳しく見ていきます。

①給水管(水道管)からの水漏れ

給水管(水道管)は人の体で例えると、血管と同じだとイメージして下さい。
心臓が動いている限り全身に血液を送り続けているのと同じで、水道元栓を開いている限り、給水管には水が常時送り続けられています。

ですので、血管には血圧がかかっているように、給水管には水圧が常にかかっている状態となりますので、万が一水漏れが発生すると、水道元栓で水を止めない限り、止めどなく水が漏れ続けます。
従って、給水管からの水漏れは非常に緊急性の高い水漏れです

②給湯管(お湯の管)からの水漏れ

給湯管(お湯の管)は、基本的に給水管と同じ性質のものになります。
お水をお湯に変える熱源機(ガス給湯器、石油給湯器、電気温水器、エコキュート等)に給水管を接続して、お湯になったものを運ぶ管を給湯管と呼んでいるだけで、考え方としては給水管の延長だと思ってもらっても良いです。

ですので、給湯管にも常に水圧がかかっており、給湯管で水漏れが発生すると水が常時漏れ続けますが、唯一給水管と異なるのは、後程解説しておりますが、熱源機の手前に設置されている止水栓を閉める事で、とりあえず水漏れを止める事ができます。
従って、給湯管からの水漏れは緊急性の高い水漏れとなります。

③排水管からの水漏れ

排水管は人の体で例えると、消化器官(食道、胃、腸)と同じだとイメージして下さい。
食べたり飲んだりしなければ、消化器官の中は空っぽであるのと同じで、水を流さなければ排水管の中は空っぽの状態です。(トラップ等の封水部を除く)

ですので、万が一排水管から水が漏れたとしても、それは水を流した時のみの一時的な水漏れで、水が下流へ流れて行ってしまえば水漏れは収まります。
従って、排水管からの水漏れは緊急性の低い水漏れとなります。

水道元栓について

給水管や給湯管でいざ、水漏れが発生した場合は、とりあえず水道元栓を止めると一時的に水漏れを止める事ができますので、ご自分の家の水道元栓が一体何処にあるのか、事前に知っておくことが大切です。

一戸建て住宅の場合

一戸建て住宅の場合は、敷地と道路の境界線付近の敷地内に設置(埋め込み)されているケースが殆どです。(下記写真参照)
樹脂製の青い箱状のケースや、金属製の箱状のケースの中に設置されている事が殆どで、ケースの蓋の部分に「量水器」と記載されています。
その蓋を開けると、中に量水器(水道メーター)と水道元栓が設置されています。

※水道を止める場合は、水道元栓のハンドルを時計方向に回らなくなるまで回すパターン(左)と、水道元栓のハンドルを90°回転させるパターン(右)等があります。

集合住宅の場合

一般的に集合住宅の場合は、屋外の玄関ドア横にパイプスペースと呼ばれる金属製の扉が付いており、その扉を開けると量水器と水道元栓が設置されているケースが殆どです。(下記写真参照)

※水道を止める場合は、水道元栓のハンドルを時計方向に回らなくなるまで回すパターン(上記写真)と、水道元栓のハンドルを90°回転させるパターン等があります。

止水栓について

水道元栓で水を止める方法は先程解説しましたが、実は水道元栓を止めなくても、その漏れている箇所だけ水を止める方法があります。
それは、システムキッチンや、便器、洗面化粧台、熱源機等、設備機器に給水管や給湯管を接続する際に、その手前に止水栓と呼ばれるバルブ(開閉装置)を設置しているパターンが一般的で、その止水栓を操作する事によってその漏れている箇所のみ水を止める事ができます。

システムキッチン、洗面化粧台、トイレの場合

※止水栓は、壁から出ている場合(上記写真)や、キャビネット内の点検口の中に隠れている場合、床から立ち上がっている場合等があります。


基本的に向かって右側が給水用(お水)の止水栓で、左側が給湯用(お湯)の止水栓になっています。
止水栓で水(湯)を止める場合は、止水栓のハンドルを時計方向に回らなくなるまで回します。トイレの止水栓はハンドルが付いていないタイプの場合が多いので、止水栓の切り欠き部分にマイナスドライバー等を差し込んで、時計方向に回らなくなるまで回します。
※但し、ハンドルが固着して固くて回らない場合がありますので、その場合は無理をせず水道工事業者に依頼して下さい。(あまり負荷をかけると、配管を破損させる恐れがあります。

熱源機(エコキュート、給湯器、電気温水器)の場合

※熱源機の給水止水栓の一例は、上記写真のとおりです。止水栓で給水を止めると給湯配管(お湯)のみ止める事ができます。

水栓金具(蛇口)の場合

※水栓金具の止水栓も向かって右側が給水用(お水)の止水栓で、左側が給湯用(お湯)の止水栓になっています。
止水栓の切り欠き部分にマイナスドライバー等を差し込んで、時計方向に回らなくなるまで回すと止水できます。
止水栓が固着していて回らない場合は、無理せず水道工事業者に依頼して下さい。(あまり負荷をかけると、配管破損の恐れがあります。

まとめ

いかがでしたか?
もう一度要点を整理しましょう。

緊急性の高い水漏れは
「給水管や給湯管からの水漏れ」で、「排水管からの水漏れ」は緊急性が低い水漏れです。
特に漏水箇所が不明な場合は、「給水管や給湯管」からの水漏れの可能性が高いので、直ぐに市指定の水道工事業者に連絡して下さい。(※修理後水道料金過払いの減免を受けるため)

万が一、給水管や給湯管で水漏れが発生した場合は
水道元栓や、各部位の止水栓で給水や給湯を止めましょう

万が一、排水管で水漏れが発生した場合は
直ちに使用を中止しましょう

以上が要点となります。
いずれにしても漏水が発生した場合は、慌てず、騒がず、落ち着いて状況を把握し、依頼する水道工事業者が信頼できるかどうかきちんと見極めてから、修理を依頼して下さい。

緊急性が高い水漏れと、そうでない水漏れ

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この記事を書いた人

【株式会社近畿住設の代表取締役】
大学卒業後リフォーム会社に就職し、営業から施工管理、引渡しまでの業務を一貫して担当。その後、父の会社である株式会社近畿住設に入社。
27歳で結婚し、現在2児の父親。

株式会社近畿住設では、配管工として、主に一戸建て住宅の給排水配管施工業務を長年経験し、現在は、前職の経験も活かしつつ、水回りのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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