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リフォーム工事の品質の違い(パート2)

皆さんこんにちは。

パート1に引き続き、本日は「リフォーム工事の品質の違い(パート2)」について解説します。

リフォーム工事の品質の違いは一体何故起こるのか?

今回は話題の本質である「リフォーム工事の品質」について考えたいと思います。

目次

①見える品質と見えない品質

「リフォーム工事の品質」には、目に見える品質と目に見えない品質があります。

目に見える品質とは皆様もご存知のとおり、工事完成後の出来栄えの事です。

設計図どおりの寸法になっているか、仕様書どおりの商品や材料を使用しているか、壁紙等は綺麗に張られているか、水漏れはしていないか等、工事完成後目視で確認できる内容です。

では目に見えない品質とは何か?

これは、工事が完成してからでは見えない品質です。

工事中の養生であったり、職人のマナーであったり、工程表どおり工事が行われたかどうか、隠蔽部の工事が適切に行われているかどうか、隠蔽部の使用材料が適切かどうか等

この見える品質と見えない品質、勿論どちらも大切ですが、

リフォーム工事においては、特に見えない品質が重要となります。

②見えない品質の重要性

見えない品質がどうして重要なのか?

分かりやすく新築の工事と比べてみましょう。

新築の場合、お施主様ご不在で工事が進められますが、リフォームの場合、基本的にお施主様が日常生活を送っている中で工事を進める必要があります。

【養生】

新築の場合、家財道具等は現場にありませんので、多少埃が出ても平気です。もし汚してしまっても、清掃が容易です。

リフォームの場合、そこら辺に家財道具があり、お施主様が生活しています。極力埃を出さないように配慮し、養生をきちんとしないと清掃が大変でお施主様にご迷惑がかかります。

【工期】

新築の場合、多少工期がズレたり変更になっても特に問題はありません。

リフォームの場合、工期がズレたり変更になると、お施主様の生活に大きな影響を与えます。

【職人のマナー】

職人のマナーに関しては、新築もリフォームもどちらも重要です。

【隠蔽部の工事が適切に行われているかどうか】

新築の場合、決まりきった(マニュアル通りの)ことを適切に行うだけですので、特に問題も無く、技術的にも特に難しくありません。

リフォームの場合、建物の構造や築年数の違い、各現場ごとで仕様が異なり、隠蔽部の腐朽や腐食等のトラブルが発生したりする事もあり、臨機応変の対応力、技術力、経験が要求されます。

【隠蔽部の使用材料が適切かどうか】

新築の場合、決まりきった(マニュアル通りの)材料を適切に使用するだけです。

リフォームの場合、建物の構造や築年数の違い、各現場ごとで仕様が異なり、隠蔽部の腐朽や腐食等のトラブルが発生したりする事もあり、それに応じて最も適切な材料を選定する知識と経験が要求されます。

③品質の違いは何故起こるのか

品質の違いは何故起こるのでしょうか?

真っ先に思い当たるのは、現場職人の知識、経験、技術不足ですが、それだけが原因ではなく、現場監督の知識、経験不足、営業マンの知識、経験不足等も原因になります。

いくら現場職人の知識、経験、技術が優れていても、現場を指揮監督する現場監督の段取りが悪かったり、知識不足で指示が適切でなかったり、また、そもそもの営業マンの知識や経験不足で、工事内容にそぐわない金額で受注していたり、施工不可能な工事内容で受注していたり等、これらも品質悪化の原因となります。

④分業制のデメリット

品質の良いリフォーム工事を行う為には、営業マン、現場監督、現場職人、この三者の連携が不可欠です。

元請け会社の体制により、営業マンが現場監督も兼ねていたり、現場職人が現場監督を兼ねていたり等色々ですが、中には営業マン、現場監督、現場職人と三者が全く別人という完全分業制になっている会社もあります。

完全分業制の会社の場合、リフォームの依頼者は基本営業マンとのみ話を進め、契約の可否を決める必要がありますが、先程お話した様に、営業マンも優秀でなければ品質の良いリフォーム工事は得られません。

ここで問題なのは、営業マン=現場監督の場合や、現場職人=現場監督等の場合は、その人物の会社的な評価は工事が無事完成してこその評価となりますが、営業マン専属の場合は、会社的な評価はあくまでも受注した金額等で評価される事が多く、会社的に優秀な営業マン=品質の良いリフォームを行う優秀な営業マンとは限らない点です。

⑤品質の良いリフォーム工事に出会うためには

最後になりましたが、品質の良いリフォーム工事に出会う為にはどうすれば良いか?

先程お話しした様に、リフォームは「見えない品質」がとても重要です。

「見えない品質」は、例え何社から見積もりをとっても見積書には決して記載されていないので、見積書の金額を比べるだけでは何も分かりません。

見積書の金額には一旦蓋をして、公正な目で各社の営業マンと向き合い、工事の内容について技術的な質問をしたり、工事の進め方について質問したり、とにかく会話をする事が重要です。

話を重ねる事で、営業マンの人となりや、会社の体質、体制について見えてくる部分があると思います。

以上

リシェル

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この記事を書いた人

株式会社近畿住設の代表取締役
大学卒業後リフォーム会社に就職し、その後父の会社を引き継ぐ。
27歳で結婚し、現在2児の父親。
リフォーム会社での営業、現場管理の経験と、現会社での配管工としての経験を活かし、水まわりのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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