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リフォーム工事の品質の違い(パート1)

皆さんこんにちは。

本日は、「リフォーム工事の品質の違い」について解説します。

リフォーム工事の品質の違いは一体何故起こるのか?

色んな要因があるのですが、今回はリフォーム工事の依頼先と、リフォームの進め方によって生じる品質の違いについて解説します。

目次

例1.リフォーム営業会社(大手)と契約した場合

「リフォーム営業会社」とは、つまり施工のノウハウを持たない会社で、リフォームの設計や提案、監理は出来るけども、施工が出来ない会社の事を指します。

大手のリフォーム会社等が、ほぼこれに当てはまります。

リフォーム営業会社がお客様と契約した場合、下記のいずれかの様な流れで工事を完成させます。

リフォームの進め方業者系統図

①リフォーム営業会社から○○工務店に仕事を丸ごと発注し、○○工務店が各専門工事業者を手配して工事を完成させる方法。

②リフォーム営業会社から○○工務店に仕事を丸ごと発注し、○○工務店が多能工AやBを手配して工事を完成させる方法

③リフォーム営業会社が直接、各専門工事業者を手配して工事を完成させる方法。

④リフォーム営業会社が直接、多能工AやBを手配して工事を完成させる方法。

以上

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

【①の場合】

①の場合は、リフォーム営業会社が○○工務店に仕事を丸ごと発注して、実際現場で作業し工事を完成させるのは○○工務店と取引のある各専門工事業者となります。

リフォーム営業会社と、実際現場で施工する各専門工事業者とは直接取引が無い場合が多く、工事の指示系統もリフォーム営業会社から直接各工事業者に指示が行くのではなく、リフォーム営業会社が指示を出すのはあくまでも○○工務店であり、各専門工事業者は○○工務店の指示により工事を施工します。

従って、例えばリフォーム営業会社と○○工務店との間の意思疎通に食い違い等が生じた場合、工事がスムーズに進まなかったり、結果的に契約内容とは異なる仕様や完成になったりする恐れがあります。

○○工務店を間に挟むことで、リフォーム営業会社の現場管理もおろそかになりがちで、各専門工事業者の品質についても、リフォーム営業会社が完全に把握しているとは言えないので、品質面でのリスクが非常に高い方法と言えます。

【②の場合】

②の場合は、リフォーム営業会社が○○工務店に仕事を丸ごと発注して、○○工務店が多能工AやBに仕事を依頼して工事を完成させる方法です。

多能工とは専門工事業者ではなく、例えば大工工事も出来て、水道工事や電気工事も出来る職人であったり、左官工事が出来て、内装工事もできる職人等を指します。

工事の中には各専門の資格が必要な工事もあり、最低限それらを保有してくれていると良いのですが、悪質な場合、無資格で工事していても気付かれないケースも考えられるので、注意が必要です。

また、一般的に考えても、たとえ資格を保有しているからと言っても、その道一筋の各専門工事業者の品質に比べると、見劣りすると考えるのが普通です。

では、そういうリスクが分かってて、なぜ多能工に仕事を依頼するのかというと、昨今の職人不足の背景があったり、一人の職人が工事をまとめて施工することによる工期の短縮や、コストの削減、現場管理手間の削減等のメリットがある為、近年では多用される傾向があります。

このケースも①と同じで、○○工務店が間に入っている事で、品質の精度という点ではリスクが高く、専門工事業者による施工でない為、仕上がりの品質等にもかなり不安があります。

【③の場合】

③の場合は、リフォーム営業会社が取引のある各専門工事業者に直接工事を依頼して、工事を完成させる方法です。

この場合のメリットとしては、リフォーム営業会社が各専門工事業者と常に取引がある為、各専門工事業者の品質について完全に把握しているので、常に一定の基準を満たした品質を確保する事ができます。

また、間に○○工務店等を挟まない事で、工事の指示系統がリフォーム営業会社から直接各工事業者に行き渡るので、食い違いを防いだり、品質を確保できます。

デメリットとしては、リフォーム営業会社が各専門工事業者に直接指示を出し、現場を管理する必要があるので、リフォーム営業会社の担当者の現場管理能力が低いと現場が混乱し、工程通りスムーズに工事が進まなかったり、何度も手直しが発生したり等、品質を確保する事が難しくなります。

【④の場合】

④の場合は、リフォーム営業会社が取引のある多能工のAやBに直接工事を依頼して工事を完成させる方法です。

この場合のメリットとしては、③の場合と同じで、○○工務店を間に挟まないので、食い違いを防いだり、一定の品質を確保することが出来ます。

また、デメリットも③の場合と同じですが、施工する業者が専門工事業者ではなく、多能工である為、仕上がりの品質や精度が専門工事業者の施工よりも不安があります。

以上

いかがでしたか?

パート1の内容はここまでですが、相見積もりで業者を選定する際に、ここまで深く考えて検討されていますか?

リフォームの場合、

「何処と契約する」

というのももちろん大事ですが、もっと大事なのは

「一体誰が施工してくれるの?」

ここが最も大事な部分です。

仮に「大手だから大丈夫」というのはあくまでも新築の話であり、リフォームではその常識は通用しません。

新築の場合、「○○ホーム」「○○ハウス」という商品としての品質は事前に保証されていますが、リフォームは一から作っていくものですので、大手だからと言って事前に品質を保証できるものはありません。

相見積もりの業者選びの際は、業者に対してそこまで深く突っ込んで、どういう施工体制で施工をしてくれるのか、必ず確認する様にして下さい。

つづく

リフォーム工事の品質の違い

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この記事を書いた人

株式会社近畿住設の代表取締役
大学卒業後リフォーム会社に就職し、その後父の会社を引き継ぐ。
27歳で結婚し、現在2児の父親。
リフォーム会社での営業、現場管理の経験と、現会社での配管工としての経験を活かし、水まわりのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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