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和歌山市水管橋破損断水

大変な事故が起こりましたね。

断水により和歌山市の多くの方が、今なお断水の被害を被っています。

弊社は紀の川より南ですので、今回の被害は免れました。

被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

さて、何故あの様な事故が発生したのか?

原因究明は今後の調査による結果を待つしかありませんが、一般的に考えると老朽化であることはほぼ間違いないと思います。

ですが、いくら老朽化が原因だとしても、この様な事故は二度と起こしてはならないと思います。

管理体制に不備があったと言わざるを得ない事例だと思いますので、今後の管理体制については徹底的に改善してもらいたいと思います。

管理体制といえば、なぜもっと管理しやすい様に配管しないのか?

と、不思議に思われる方も多いと思いますが、これには深い理由があると思います。(一応断定を避けます。)

管理しやすく配管をしてしまうと、逆に今度は悪意のある人間に人為的に事故を起こされるリスクが高まるからです。

そうなると、配管した部分は常に監視する必要があり、警備員の配置等の人為的コストや、監視システムの維持費等に莫大な経費が掛かってしまいます。

ですので、わざと人が近寄りにくい様に意識的に配管をされていると思います。(一応断定を避けます。)

水は命の源ですので、水質は徹底的に管理されています。

もし、人為的に事故を起こされると何十万人という人の命が脅かされます。

さて、前置きはさておき、ここからが特に皆様に一読して欲しい内容となります。

「断水が改善し、通水が開始される時に注意が必要です。」

水道管の内部は、皆様が想像している以上に汚れています。

錆や水垢やミネラル分等・・・。

平時の状態であれば、水道管の内部の錆等は管にへばりつき安定しているのですが、一旦断水し、空になり、今度は急に通水すると、

管内に水圧が急激にかかったり、水流が変化するので、管内にへばりついていた錆等がその影響で剥がれ落ち、水と一緒に流れていきます。

断水が起こると濁り水が発生するのは、そういった理由からです。

この錆等がきちんと蛇口から外に排出されると良いのですが、蛇口の先端や、器具等にストレーナーという網が付いている商品もありますので、そちらに錆が引っ掛かると出水不良を起こしてしまいます。

また、器具内での目詰まりで済めば器具を分解して清掃すれば改善しますが、宅内の配管の何処かで詰まりが発生してしまうと、詰まりの箇所を見つける事が困難で、最悪、宅内の配管を全てやり替える工事が必要になります。

皆様にはそうならない様に出来る限り予防していただきたいと思います。

では、予防策を列挙していきます。(以下の内容は水道直結タイプ(主に一戸建て住宅)の場合です。)

※マンション等の集合住宅の場合は、水道直結ではなく、一旦貯水槽等に水を溜めてから加圧ポンプ等で給水されているので、内容が少し当てはまりません。

①水道元栓は必ず閉止しておいて下さい。

通水開始直後、水道元栓を閉じていれば、道路内の共用の配管の錆等を宅内に持ち込ませるのを防ぐ事が出来ます。

②水道元栓を開ける時は、元栓から一番近い庭の散水栓等の蛇口を全開にし、少しずつゆっくり時間をかけて開きます。

水道元栓を開ける前に、元栓から一番近い庭の散水栓等の蛇口を全開にし、時間をかけて少しずつゆっくり元栓を開きます。

水道元栓から一番近い散水栓等から配管内の錆等を出来るだけ排出させるために、その手段を用います。

元栓の形状により、グルグル何周も回せるタイプ(比較的古いお宅)と、90°にしか回せないタイプ(比較的新しいお宅)があります。

グルグル回せるタイプは開閉の調整が簡単で、何分おきに何周という感じでゆっくり開ける事ができますが、90°にしか回せないタイプは、開閉の調整が難しく、開閉ハンドルを何分おきに何ミリ開ける等の調整となります。

全体的には5~10分位かけて全開になる程度にゆっくり開けて下さい。

※本来は給湯器の給水バルブを閉止し、洗面、キッチン、トイレ等の各止水栓を閉止してから作業するのがもっとも好ましいのですが、一般の方には少しハードルが高いので、①、②のみ実行して下さい。)

散水栓から出る水が綺麗になれば、散水栓を閉めて下さい。

③水道元栓を全開後は、各水栓を開けて配管内の空気を排出する。

断水後は、錆等だけでなく配管内に空気が侵入しますので、それを排出する必要があります。

空気は一ヶ所からではなかなか出せないので、宅内の各水栓全てから配管内の空気を外に排出します。

空気を排出する際は、水が爆発するように排出されますので、水栓はいきなり全開で開けるのではなく、少しずつ開けて下さい。

以上です。

断水中の皆様、出来るだけ上記の①~③を守って実行して下さい。

それでも出水不良等が発生したり、濁り水が改善されない等のトラブルに見舞われる可能性がありますが、その時は

焦って見知らぬ水道屋に修理を依頼したりせずに、先ずは市役所に相談して対応の判断を仰ぎましょう!!

人の弱みに付け込む悪徳業者が狙っているかも知れませんので、お気を付け下さい!!

断水

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この記事を書いた人

株式会社近畿住設の代表取締役
大学卒業後リフォーム会社に就職し、その後父の会社を引き継ぐ。
27歳で結婚し、現在2児の父親。
リフォーム会社での営業、現場管理の経験と、現会社での配管工としての経験を活かし、水まわりのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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