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工事ブログCase7.和歌山市K様邸給湯管漏水修理、水栓取替え工事

先日、初めてのお客様から「床下で水が漏れている様なので見て欲しい」とご相談があり、早速現場に向かいました。

漏水に気付いたきっかけは、水道メーターの検針の方に指摘されたのがきっかけで、床下だと気付いたきっかけは、キッチン付近の建物の基礎が濡れている事に気付いたからでした。

現場到着後、直ちにキッチンの床下収納庫からキッチンの床下の状況を確認致しました。

※白いパイプ(給湯管)から水がポタポタ垂れているのが見て取れます。

給湯管漏水現況写真

※水道元栓を止めて、床下に潜り作業開始です。

この給湯管は銅管が使用されているので、おそらく継手部分からの経年劣化による漏水だと思われたので、怪しい継手部分を全てやり替えました。

給水管の塩ビパイプは、接着剤で接合するだけなので簡単に修繕できますが、銅管の場合は、はんだ接合が必要なので、それなりの技術と労力が必要になります。

これまでの作業を約1時間程度で完了し、これで無事完了と思いきや、水道元栓を開けてみると・・・・

な、なんと

「修理前と全く同じ様に漏水しているではありませんか!!」

さては、修繕したはんだ接合が不味かったのか・・・と反省しつつ、再度床下に潜って近くで確認すると

「み、水が上から落ちてきてる・・・。」

どうやら修繕した部分ではなく、もっと上の方から漏水しているみたいで、水が上から垂れて床下を濡らしている様子でした。

上の方?

そうです、これより上の配管は床より上でキッチンの背板と壁の間に立ち上がっている配管です。

通常は床上で配管が漏水している場合、床下を濡らすよりも先に床上を濡らす筈なので、まさか床上で漏水しているとは思いませんでしたが、こういうケースもあるんですね。

さて、修繕の方法ですが、

こうなればとりあえず、先ずは漏水の状況を確認する為に、キッチンの背板を外す必要がありますが、キッチンの背板を外すには、キッチンの水栓と接続している止水栓本体を外す必要があります。

止水栓本体を外すには、水栓本体との接続を外す必要がありますが、水栓本体は長年愛用している商品なので、接続を外すとパッキン類を傷める確率が高いので、お客様と相談し、急遽水栓本体も取り替える方向で同意をいただき、工事を進める事となりました。

止水栓も外し、背板を外すと、漏水している箇所が見えてきました。

給湯管からの漏水現状写真

丁度継ぎ足ししている部分で漏水している様で、テープで被覆しており、テープの巻き方が絶妙なのか、漏水の仕方が絶妙なのか、外へは一切水が漏れずテープと銅管の間を水が伝って床下で漏水していた様です。(表面は一切濡れていませんでした・・・。)

※一般の方がご覧になると、この配管の仕方に特に問題が無いように見えますが、もし私が配管しているとすれば、こういう箇所でわざわざ配管を継ぐような事は致しません。

給水管や給湯管は継手が多いほど漏水のリスクが高くなりますし、特に壁裏等漏水に気付きにくい部分、修繕が困難な部分でわざわざ継手を使うのはその家に住むお客様にとって歓迎できるものではありません。(水道工事はそういう部分で品質に差が出ます。)

さて、この状況ではその継手部分をやり替えるのは非常に困難ですし、修繕できたとしても再度漏水のリスクが伴うので、配管を全てやり替えるしかありません。

改めて床下に潜り、配管をやり替えました。

給湯管やり替え工事写真
給湯管やり替え工事写真

オレンジ色の配管が新しくなった配管です。
現在新築等によく使用されている材料で、架橋ポリエチレン管と言います。

耐熱性、耐久性、可とう性に優れている材料です。

この材料は可とう性があるので、継手を最小限にする事が出来ます。

配管完了後、漏水の再チェックをした後、キッチン背板復旧、止水栓取付、キッチン水栓取替えで工事が完了しました。

Before

キッチン水栓取替え前

After

キッチン水栓取替え後

数日後、洗面台の水栓も故障していたので、取替えさせていただきました。

Before

洗面台水栓取替え前写真

お湯の方を出すと水が止まらなくなるので、長期間お湯を使わずお水だけで使用されていました。(ボウルにヒビが入っています。)

After

洗面台水栓取替え後写真

同型の水栓ではなく、コストと使い勝手を考慮して二つ穴タイプの水栓に取替えさせていただきました。

Data.

現場名和歌山市K様邸
工事名給湯管漏水修理、水栓取替え工事
建物種別一戸建て住宅
築年数築25年
工期合計2日間
工事金額96,100
主に使用した器具

・TOTO製シングルレバー混合栓:TKS05301J

・TOTO製台付シングルレバー混合栓:TL834EGR

・KAKUDAI製カウンター化粧フタ:6149

備考 
給湯管修繕工事完了後写真

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この記事を書いた人

【株式会社近畿住設の代表取締役】
大学卒業後リフォーム会社に就職し、営業から施工管理、引渡しまでの業務を一貫して担当。その後、父の会社である株式会社近畿住設に入社。
27歳で結婚し、現在2児の父親。

株式会社近畿住設では、配管工として、主に一戸建て住宅の給排水配管施工業務を長年経験し、現在は、前職の経験も活かしつつ、水回りのリフォームを中心に、営業から施工までオールマイティーに活動しています。

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